ミニ四駆の立体コースを攻略するための切り札、ヒクオの作り方です。ヒクオは立体コース用に多く見られる改造で、これが作れれば上級者へと一歩近付くことが出来るでしょう。
写真付きで詳しく解説していますので、興味のある方はぜひ見て行って下さい。
ヒクオの作り方
ヒクオって何?
ミニ四駆に於けるヒクオというのは、重心を低くしたボディ一体型の提灯のことです。重心を低くすることにより、機体を安定させたり、コースアウトを防ぎやすくなります。
立体コースを完走したければ、ぜひともやっておきたいセッティングのひとつです。ミニ四駆の大会などでも、上級者が多く採用しています。
まずは骨組み作り
まずは、提灯のベースとなる骨組みを作ります。これにはマルチ補強プレートを使用します。骨組みには3個使いますので、2パック必要です。
最終的にはこんな感じで、神社の鳥居のような形に組み上げます。
あとでプレートの位置に合わせてボディに穴を開けます。そのため、この段階からどの位置にボディが来るようにするかを決めておいた方が良いです。
骨組みの固定に関してひとつ注意して欲しい点があります。それは、普通のナットでは1つだと緩んでしまうというところです。1点締めならロックナットを使いましょう。
もしくは、2つ使ったWナットという方法もあります。ただ、Wナットだとネジが出っ張ってしまい、シャーシにぶつかってしまう可能性があります。
ミニ四駆は出来るだけ重心を低くした方が良いので、なるべく出っ張らないように工夫しましょう。
プレートの加工
ヒクオはなるべく重心を低くすることが目的です。そのため、シャーシに干渉する部分は削る必要があります。
邪魔な部分に合わせて上手く避けるように削りましょう。今回はARシャーシ用を作りましたが、他のシャーシも削る位置はだいたい同じです。
ここはちょっと面倒な工程ではありますが、その分立体コースでは抜群に活躍してくれますので、頑張って作業しましょう。
ボディの加工
これはボディによりますが、干渉する部分を切り取りましょう。干渉しないボディもたくさんあります。
ちなみにボディなのですが、これはクリヤーボディシリーズが断然お勧めです。ボディが軽いために重心が低くなりやすく、尚且つ加工もしやすいからです。
今回、私が使用したのはトルクルーザーのクリヤーボディです。
次はボディとプレートの位置を合わせて、固定するための穴を開けます。ちなみに、穴を通すような形にする場合は、一度骨組みを分解してからでないと入れられません。
最後にナットで締めてあげましょう。ここも緩みにくいロックナットがお勧めです。
トルクルーザーのようなフルカウルボディならば、穴の寸法を少しキツめにしてあげることで、ナットで締めなくても固定出来るんじゃないかと思います。
シャーシへ取り付け
セッティングによって取り付け位置は変わってきますが、私はいつもこんな感じにしています。
ちなみにヒクオは一度作ってしまえば、ボディごと他のシャーシへ移植出来るという利点もあります。
取り付けには、スプリングとメタル軸受けを使って、提灯の効果を最大限まで高めています。
重りを取り付ける
重りを取り付けるための場所を作りましょう。これはサイドマスダンパーセットのプレートの一部を切り取って使います。
ネジとスペーサーを使って下まで伸ばし、最後にマスダンパーを取り付けます。
出来るだけ低い位置まで伸ばします。ただしクリヤーボディは柔らかいため、弾んだ際に地面についてしまう可能性があります。軽く押して様子を見ながら調整しましょう。
さて、これで完成になります。私は見た目が気に入ってトルクルーザーにしましたが、フルカウルボディはヒクオ用としては、少々加工が面倒です。
そこで友人の許可を頂いて、下記に他のボディを使用したヒクオの製作例をご紹介したいと思います。
ヒクオの製作例
こちらが友人作のヒクオです。ボディは左からネオトライダガーとアスチュートのクリヤーボディです。
私も両方持っていますが、どちらも加工しやすいのでヒクオに向いていると思います。個人的にはアスチュートが一番ヒクオにしやすかったです。
こちらは左がアバンテで、右がサンダーショットです。特にサンダーショットの方は、加工のしやすさからヒクオに人気のボディとなっています。
これらを見て頂けるとわかると思いますが、基本的には横がスッキリしているボディがお勧めです。
私の持っているベルダーガやトルクルーザーは、ちょっとだけ加工が手間です。クリヤーボディの中では重いという欠点もあります。
ただ、全体を覆う形になるので、安定性は一番あるんじゃないかと思います。見た目もスーパーカーみたいで、ミニ四駆っぽくないカッコ良さがお気に入りです。
まとめ
ヒクオというのは立体コースでは、無類の強さを発揮してくれます。これを作れば確実に上級者へ一歩近付けるはずです。
ぜひとも、ヒクオを作って難関コースを制覇しましょう。