超高性能な玄人向けキーボード、東プレのREALFORCE108UDKです。これを使ってしまうと、もう他のキーボードには戻れないくらい優秀なキーボードです。
この超高性能なREALFORCE108UDKの魅力を、たっぷりとお伝えしたいと思います。
REALFORCE108UDKキーボードの詳細
REALFORCE108UDKキーボードの外観
REALFORCE108UDKの外観です。パッと見は一般的なキーボードと似ていますが、よく見ると細かい部分で結構違っています。
遠くから見ると石炭のようです。かなり硬派なデザインですが性能も玄人向けなので、結構合ってるんじゃないかと思います。
文字盤をよく見てみると、カナ表記がないのがわかります。刻印も最低限で、あえて見えにくくなっています。
これはREALFORCE108UDKが、ブラインドタッチが出来る人向けに作られているためです。
フルサイズキーボードなので、テンキーもついています。
キートップの位置は高めです。一般的なメンブレン方式のキーボードと、同じくらいの高さかと思います。
接続法方式
接続は有線のUSBです。線は太くしっかりとしています。
裏面の様子
こちらがREALFORCE108UDKの裏面です。配線は左右どちらでも可能になっています。
スタンドもついています。
静電容量無接点方式
REALFORCE108UDKは、静電容量無接点方式が採用されています。キーボードの種類としては最も高性能かつ、最も高価なものです。
東プレREALFORCE108UDKのレビュー
まずは腕試し
REALFORCE108UDKは、タイピング上級者向けです。このレビュー記事が参考になるように、自分のタイピングレベルを計ってみました。
ページ下の辺にスコア表があるのですが、もっと上があるらしく、私のだいたいのレベルはThunder(325~349)くらいでした。時間はどれも1分前後という結果です。
これくらいの腕前の人間の意見として、捉えて頂けると幸いです。e-typingの一番上のスコアは800くらいあるみたいなので、そう考えると私はまだまだ未熟ですね。
絶妙な打鍵
最初一言文字を打ってみて思ったのが「生クリームみたい」です。生クリームの上でひたすら文字を打っているかのような感覚に陥りました。それくらいなだらかです。
打鍵(キーボードで文字を打つこと)感も非常に良く、何度もずっと押していたくなります。これに慣れてしまうと、他のキーボードの打鍵がすごく重く感じるようになりました。
一般的なメンブレン方式の荷重は、60g前後といわれているそうです。REALFORCE108UDKキーボードの荷重は30gなので、約半分の力でタイピングが出来るわけですね。
使ってみて10日ほど経ちましたが、本当に疲れません。あきらかに前に使っていたキーボードよりも疲労感が少ないです。肩も凝りにくくなりました。
逆に言うと、今までは気にも留めていませんでしたが、「タイピングで疲れていた」という事実に驚きでした。見た目こそメンブレン方式に似ているものの、完全に別次元の代物です。
キートップは高め
Amazonでリストレストが必要というレビューを見掛けたので、気になってはいたのですが一度試してみてからと思い、一緒に購入はしていませんでした。
で、結果どうだったかと言いますと、届いた当日にまた急いで買いました。
お使いの使用環境にもよると思いますが、一般的なPC用デスクや椅子を使っている場合、やはり少し位置が高いと思います。
打鍵感はメンブレン方式とは全く違うものの、キートップが同じように高い分、やはり手首には負担が掛かりますね。
私はPC用のガラス天板のデスクを使用していますが、位置が高くなった分、ガラスの角が当たるようになってちょっと痛かったです。
敷居が高い
REALFORCE108UDKは、性能は非の打ち所のないキーボードではありますが、敷居の高さがネックになってくると思います。
まず、値段が高いことです。見るからに耐久がありそうではあるのですが、例え10年使えたとしても、やはり高い買い物には変わりありません。私も買う際には悩みました。
次に、ブラインドタッチが前提である作りになっていることです。補助的に文字はうっすらと刻印されていますが、キーボードを見ないと打てない方は厳しいかと思います。
ブラインドタッチが正確に出来る方のみ、最大限の性能を引き出せます。私は独学で、ホームポジションは結構適当だと思いますが、それでもスピードがあがったのが実感できました。
性能は本当に末おそろしいのですが、万人にお勧め出来るものではありません。というか、元々一定の層を狙った商品なので、自分が該当するのかどうかはよく見極めましょう。
静音性について
私は夜にパソコンの作業をすることが多いので、なるべく静かな方が良いのですが、音は一般的なキーボードと同じくらいします。
ただし、レスポンスの良さから半分も押し込む必要はないため、最低限触れるようなタッチを心掛ければ、比較的静かなタイピングは可能です。
というより、このREALFORCE108UDKで最後まで押し込むのは意味がないため、使い方にもよりますが、一般的なキーボードよりかは静かと言えなくもないですね。
でも、静音性についての評価は”並”です。
限界突破
ブラインドタッチが出来るようになってから長いですが、もうこれ以上タイピングの速度が上がることはないと思っていました。しかし、更に上のスピードレベルに達したと感じます。
文字が入力されるまでの時間が非常に早く、最低限の力でタッチ出来るからでしょう。余計な動きがなくなった分、相対的に早くなったのだと思います。
文字を打つというよりは、「なでる」といった表現の方が近いかもしれません。軽く触れてやるだけで入力してくれます。指への負担も最小限です。
また、ちょっと押すだけで次の文字へ進めるので、頭で考える速度に非常に近いと感じました。「言葉をしゃべる」という感覚に、限りなく近付いたタイピングが出来ると思います。
まとめ
あきらかに他の一般的なキーボードとは一線を画しています。REALFORCE108UDKを使っていると、パソコンの性能が良くなったかと勘違いしてしまうほどです。
それなりに色々なキーボードを見てきましたが、1万円以下で味わえる感覚ではないです。私はこの先壊れても、また東プレのREALFORCEシリーズを買うと思います。
高いからといって、この世界を味わえないのはもったいないです。使い手は選ぶものの、条件を満たしている方には、ぜひ一度味わって欲しいと思えるキーボードでした。